木の個性を感じる キノネ [愛媛県東温市:Little Branch]

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木の個性を感じる キノネ [愛媛県東温市:Little Branch]

今回お話をお伺いした『Little Branch』の小澤さんは、福岡県出身の都会育ち。木や森林とは多くは関わることなく過ごしてきた小澤さんが、人生を通して「森林と関わって生きていきたい」と決意した理由、想いについてお話を伺いました。

 

森を感じる暮らしの提案――「Little Branch」の始まり

 

『Little Branch』は、森の恵みを生かしたプロダクトを展開しているブランドです。大学で森林について学んだ小澤さんは、「森に関わる仕事がしたい」という情熱を持ち2017年に『愛媛森連産業株式会社』に入社しました。企画事業部として、林業の抱える問題についての新しいアプローチを行うため社内ブランド『Little Branch』を2018年に立ち上げ、2021年1月より独立し同ブランドを運営しています。「森を感じる暮らしの提案」をテーマに、森と木に触れる機会を暮らしの中に送り込むことで、森林を身近に感じてもらうことを目的としています。そのため、値段設定は手に取りやすい価格帯とし、傷がついても気にせず使え、使いやすく、手入れも簡単なところが特徴です。木のアクセサリーや玩具、日用雑貨など、手に取りたくなる木製品を提案しています。

 

 

「資源としての興味」から「理屈ではない安らぎ」への変化

 

小澤さんは、再生可能な資源である森林に興味を持ち大学時代に農学部・森林科学を専攻していました。山林の中で過ごす講義を経て、理屈だけでなく森の楽しさ、心地よさを感じ「森が好き」という気持ちが募り、一生森と関わっていきたいと思うようになりました。

 

 

 

 

シンプルなかたちが叶える、木の個性を「聞き比べ」

 

福祉施設に依頼し作られている『キノネ』。『Little Branch』が初めて作った、音を鳴らして遊べる木製品です。『キノネ』には様々な木の種類があります。林業で多く使われるスギやヒノキを初め、ケヤキやセンノキ、桜の木など、種類は様々。すべて愛媛県産材を使用しているため、定番の「スギ」「ヒノキ」以外の木は仕入れ状況で何が入るか変わる、おたのしみ要素を含んでいます。

どの木で作られた『キノネ』も、同じ形。しかし、見た目や手触り、重さや打ち鳴らしたときの音がすべて違います。愛媛は、地域によって雪深い場所や温暖な気候の場所があり、植生が多様です。スギやヒノキだけでなく、多様な木を使用する。それが、愛媛の土地を活かした「愛媛らしさ」なのだと教えてくれました。

『キノネ』は全て無塗装で作られ、表面はヤスリで丁寧に仕上げられています。小さな子供に無垢の木に触れる機会を作りたかった、と小澤さんは語ります。傷ついたり、木材の表面がへこんだりするのは大前提。それを「良し」とできるためにも、価格はとにかく抑えました。その分、かたちはシンプルに。名前入れもできて、子どもが少し大きくなってきたら、メモや家族写真を挟んだりして、メモ立て、写真立てとして使うこともできます。もっと大きくなったときは、内側のくぼみにアロマオイルを垂らしてディフューザーにして、その頃に想いを馳せてみることもできます。

手触りもとても滑らかなので、ふと疲れた時に、手に取って、表面を撫でて、木材の香りを楽しむことができ、疲れたときのリフレッシュになります。

今回ご紹介した『キノネ』には、製品版の他に制作キット版があります。制作キット版は、小学校の子ども教室やワークショップにも取り入れられているとのこと。ヤスリをかける、好きな絵を描くといった簡単な手作業を通して木に触れる機会を提供しています。

 

 

森からプロダクトまで。森の拠点を目指して。

 

最後に小澤さんは今後の展望について、「現代生活では、暮らしと森の距離が離れていて無垢の木に触れる機会も意識しなければほとんどない場合も多いと思います。それでも、木や森に触れることは安らぎを与えてくれます。暮らしの中に取り入れやすい木製品を作ることでそんな機会を創出し、さらには子供たちが木や森に興味を持つきっかけになればとても嬉しいです。また、今は製品を作るところに取り組んでいますが、将来的には気軽に遊びに行ける森の拠点を作ること、森づくりから製品まで一貫して取り組んでいくことができればと思っています。」とおっしゃていました。

今回紹介した商品は...