“もっと身近にもっと楽しく”伝統の津軽塗を用いたユニークな商品をプロデュース[津軽燈LAB:青森県弘前市]

ホーム > インテリア > “もっと身近にもっと楽しく”伝統の津軽塗を用いたユニークな商品をプロデュース[津軽燈LAB:青森県弘前市]

“もっと身近にもっと楽しく”伝統の津軽塗を用いたユニークな商品をプロデュース[津軽燈LAB:青森県弘前市]

               津軽燈LAB 代表 高橋武敏様 青森県弘前市出身

 

日本を代表する美のひとつとして海外でも高い評価を受けている漆芸。そのひとつに青森県でうまれた津軽塗があります。伝統工芸品というと普段遣いにはできない特別なものと思われがちですが、そんな先入観を楽しく一変させてくれるのが青森県弘前市にある津軽燈LABの商品です。歴史に培われた技を現代生活にフュージョンした独創的な津軽塗アイテムが誕生した経緯とそこに込めた思いを代表の高橋武敏さんにうかがいました。

 

 

電気工事の現場からリージョナル・ブランドが誕生

 

津軽燈(あかり)LABは、<青森の文化にスポットをあてて、そこからあかりを灯す>というコンセプトのもとに生まれたブランド。代表の高橋武敏さんは、弘前生まれの弘前育ちで電気工事会社「津軽の電気」社長でもあります。

津軽塗とは一見全く関係がなさそうな電気工事業ですが、実はここにブランド立ち上げのきっかけがありました。

仕事で新築や住宅リフォームの電気工事に携わることが多かった高橋さん。「趣のある和室でも壁のコンセントプレートは白いプラスチック製を使うのが当たり前ということにいつも違和感があって。壁紙や漆喰、畳の縁の色なんかに映えるものがあればおもしろいんじゃないかと思ったんです」。そこで高橋さんが思いついたのが地元の伝統工芸である津軽塗をアレンジすることでした。

友人に津軽塗の職人さんがいたこともあって、ためしにコンセントプレートを津軽塗で仕上げてもらったところ、「あ、これいいじゃないかと」。

それまで津軽塗にはさほど興味がなかったという高橋さんですが、コンセントプレートを作ったことで塗りの種類や製造工程などを詳しく知ることになり、俄然、興味がでてきたといいます。

こうして製品化された津軽塗コンセントプレートは、「友達の家で見て一目惚れした」という方や、「最初は玄関だけと思ったけれど他の部屋も変えたい」と次々に買い増しされるお客様もいて、ほどなく人気商品に。これを皮切りに高橋さんは電気工事業の傍ら、多彩な津軽塗製品の企画を手がけるようになり、2019年3月には「津軽燈LAB」を立ち上げることになったのです。

 

 

柔軟な感性が生み出す「これ、なに?すごい!」の数々

 

「コンセントプレートを作ったことで津軽塗はとても素晴らしいということがわかったけれど、実は自分自身が欲しい津軽塗製品っていうとそれほどなかったんです。それもあって逆に、「もしこれが津軽塗だったらどうだろう?」って考えることが増えました」と高橋さん。

そんな中で生まれた商品のひとつが津軽塗のタブレットケースです。

「ある会議の最中に寝ちゃいけないって思って(笑)フリスクを取りだした時、「このケースが津軽塗だったらおもしろいかも」ってひらめきました。ポケットから津軽塗の小箱を出して、「食べる?」っていったら相手はびっくりするだろうな、とか。

同じ発想で生まれたのが、強化塗装の下で伝統的な塗り技法が輝く存在感抜群のヘルメットや外出先で使えば衆目を集めること間違いなしのサスティナブルな津軽塗ストローなど。いずれもほかに例をみない商品です。

20代の頃は東京で流行のアパレル関連で働き、故郷で電気工事会社を経営する今もテディベア作家としての活動を続けている高橋さん。その卓抜したセンスを生かした津軽燈LABのアイテムは、どれもが日常的に使えて、触れるたびに心を弾ませてくれます。

 

 

青森の伝統文化を人を通じて未来につないでいく

 

津軽燈LABというブランドを通して青森の伝統文化をより多くの人に知ってもらいたいというのも高橋さんの願いです。たとえば津軽塗ならそのバリエーションの豊富さや、製作には40数回の工程、60日あまりの日数がかかることなどを、さまざまな機会にわかりやすく紹介してきました。

青森の風土の中で連綿と受け継がれてきた技を現代の生活の中で輝かせ、豊かな未来へとつないでいく津軽燈LABの取り組みはまだはじまったばかり。これからがますます楽しみです。

 

 

今回紹介した商品は...