”温度を可視化することで味しさと使う人への優しさを体現する” 色が変化する食器 [丸モ高木陶器:岐阜県多治見市]

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”温度を可視化することで味しさと使う人への優しさを体現する” 色が変化する食器 [丸モ高木陶器:岐阜県多治見市]

丸モ高木陶器 髙木 正治社長
岐阜県多治見市出身

冷たいお酒を入れると、ぱっと桜の花が咲く不思議な杯。あたたかいコーヒーを入れると愛らしい猫の模様が浮き上がるマグカップ。動画を見ただけで、テーブルに広がる驚きと笑顔が思い浮かぶようです。
これらの独創的な器をプロデュースするのは、岐阜県多治見市の株式会社丸モ高木陶器。
精力的に海外展開を行う中で、突然訪れたコロナ危機。外食需要が落ち込む中、ビジュアルに訴える商品と遡及方法で、力強く食器産業を引っ張る髙木社長にお話を伺いました。

 

テーマは「和食器を六大陸に彩ろう」

 

岐阜県多治見市は盃を中心に焼き物が発展し、国や県の重要無形文化財に指定された方を何人も輩出した場所。そこで丸モ高木陶器さんは1887年に創業し、ホテルやレストランを中心に食器を卸していました。
2013年、和食がユネスコ文化遺産に登録されたことをきっかけに、海外へ進出。それまでは問屋さんを通じて卸していましたが、各国の展示会に自社出展し、海外の日本食店を訪問するなど、直接営業に方向転換をしました。その中で出会った、多くの料理人に「包丁という刀をもって戦う現代の侍だ」、と強く感銘を受けた髙木社長。「和食器を六大陸に彩ろう」をテーマに、どういうお客様が和食器を使っているかを直に見て、一緒に作り上げるスタイルへ。SNS発信やメディア取材も積極的に受け、動けば動くだけ結果が得られるという実感が得られたと言います。

 

 

温度の可視化=焼き物界のイノベーション

 

温度に反応することは、見た目の華やかさ・驚きはもちろん、安全やおいしさの付加価値を与えます。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、というのは、日本食・日本人に特徴的な感覚。料理人は最高に美味しいタイミングで料理を提供するため、必死に段取りをします。
高木陶器さんの冷たさに反応するグラス・杯は、冷たければ冷たいほどぱっと色が変わります。そのため、冷たいお酒をお客様の目の前で注げば、驚きの瞬間を演出するステージとなります。また、その温度へのこだわり・おもてなしの心を可視化し、サーブしながら言葉で伝えるきっかけにもなります。
逆に熱さに反応する器は、食べ時はもちろん、熱さの警告になるのでやけどの防止になります。この発想を応用すれば、土鍋の蓋に加工を施し、「模様が浮き上がったらお召し上がりください」と提供することも可能。美味しさの演出だけでなく、飲食店のオペレーション改善にも寄与します。
髙木社長がコンセプトに掲げる「温度をデザインに」は、「美味しさをデザインに」、「優しさをデザインに」。温度を可視化することで、美味しさと使う人への優しさを体現することになる、安土桃山時代から続く焼き物界にイノベーションをもたらすと、髙木社長は考えます。

 

 

県を超えて、オールジャパンで発信を。

 

髙木社長のPR方法は、ビジュアルを駆使し、陶器にとどまらない総合的なものです。
高木陶器さんの商品紹介では、寿司、刺身、ラーメン、ビュッフェなど、利用シーンごとに分け、料理を盛った写真をふんだんに使います。例えば、豚骨ラーメンは白い器より黒や赤の鉢に映える、など日本人にはすぐピンときますが、欧米や中東の方にとっては、うどんもラーメンもフォーも、最適な器選びをするためのイメージがわきません。それを写真で訴え、さらに、QRコードなどからYouTubeに飛ぶなど、アイデアはどんどん広がります。
従来の焼き物は分業が基本で、横軸の繋がりが少ないと語ります。しかし、実際に器を使うシーンでは、いろいろな産地・素材の製品をミックスして使います。「別々に作った製品を同じカタログに乗せる、出口だけ一緒にしても使い手の思いに寄り添うことはできない。入り口から一緒にすることが重要」と髙木社長は語ります。
世界は「どこそこの産地の陶器」といって選ぶのではなく、「日本の食器」と言って選びます。狭いマーケットで城取ゲームをするのではなく、県と県を掛け算にしたProduct from Japanを目指しています。

髙木社長には、自社の製品を使って思い描く、一つのイメージがあります。それは、桜の杯を全世界の日本大使館に行き届かせ、乾杯をしてもらうことです。日本酒、お茶、和牛、寿司など、食器は日本文化を彩る大切な要素。目に訴える食のエンターテインメントを一緒に作っていきませんか?

 

今回紹介した商品は...

商品を展示している店舗は...

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