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何度も何度も通って実現させた伝統技術のコラボレーション 折燕ORI-ENシリーズ(コーヒースプーン) [アルチザン:新潟県燕市]

金属加工の聖地として知られる新潟県燕市。なかでも高品質な洋食器は古くから愛されています。

今回ご紹介するのは、カトラリーやタンブラー、茶器の新ブランド「アルチザン」。シンプルなステンレス食器が多い中、鮮やかなカラーで異彩を放ちます。

代表の長澤さんは、燕市出身。「地元金属加工の可能性を広げたい」とブランドを立ち上げられました。その熱い想いと、職人との出会い、思い描く未来についてお話を伺いました。

 

55歳で起業。人生をかけたブランド

ブルー、グレー、カッパーレッドの鮮やかな色に、独特の模様。アルチザンの食器の特徴です。これがステンレス製だというと、驚かれる方も多いかと思います。

長澤さんは長く地元燕市の金属加工メーカーで営業部長をされていました。その中で「燕市を金属加工の街として知っている人は多いが、まだまだその価値までは伝わっていない。既存の製品や技術に何かをプラスすることにより、もっとその良さを伝えられないだろうか」そう考えるようになりました。

そんな時出会ったのが、富山県高岡市で受け継がれる銅の着色技術。「こんな鮮やかなブルーは見たことがない」その色に心を奪われました。

当時55歳。「残りの人生のうち、仕事をできる時は長くはない。そのすべてをかけてみたい」そんな思いがふつふつと湧いてきた瞬間でした。

 

惚れ込んだ職人さんと、2年にわたる研究開発

その鮮やかなブルーを作り上げるのは、高岡市の工房ORIIさん。しかし、最初はあまり乗り気ではなかったといいます。というのも、ORIIさんの技術は銅や真鍮への着色であって、ステンレスのためのものではないからです。

諦めきれない長澤さん。銅や真鍮に着色して作られたクラフト製品、時計、花瓶などインテリア雑貨はありますが、キッチンカテゴリーはありません。毎日の生活で使い、手に触れるこの分野にどうしても商品を送り込みたかった。

何度も何度も高岡に通い、お話ししていくうちに、その熱意にORIIさんも首を縦に振り、共同作業が始まりました。

これまで不可能と言われていたステンレスへの着色。技術の完成には2年を要しました。ステンレスに直接色は付けられないので、下地を作って着色します。青、シルバーなど、作り出したい色に合わせた薬品を何度も塗り、磨き、模様を作ります。1~2か月かかる長い工程です。

「早く作って商品を見ていただきたい、届けたい」その一心で取り組んだ研究期間。「出来上がったときは、本当に嬉しかったですね」と振り返ります。

 

培った人脈に助けられた商品開発

「技術は完成。でもそこからが本当のスタートでした」長澤さんはと語ります。

技術的にできることが分かったら、今度はどんなアイテムに広げていくか、市場に合ったもの、コストを抑えつつ製作可能なものは何か。長澤さんの研究が始まりました。

ここで役に立ったのが、営業部長時代に培った経験と人脈です。ステンレス本体は金型から作ると何百万という投資になります。そこで、付き合いのある燕市のステンレス製品メーカーと協力し、着色して映えるデザインを採用。それによりコストを抑えながら、高品質の製品を作り出すことが可能になりました。

ちょっと面白いのが、アルチザンの商品ラインナップ。メインのキッチン用品の横に、ハードな花火打上用の筒が並んでいます。これは金属加工メーカー勤務時代に扱っていた商品。「独立された後もやはり長澤さんにお願いしたい」と言われるお客様が絶えないため、取り扱いを続けているそう。

こんなところからも、長澤さんの信頼できる人柄が伝わります。

 

「お客様の食卓での会話をより豊かに」商品を通してイメージする世界

アルチザンは、フランス語で「職人」の意味。そこには「古くからある伝統に新しいものを取り入れ、広げていきたい」という思いが込められています。

「タンブラーにも急須にも、こういう色を見ることはありませんでした。お客様が帰ってお茶を飲むときに、使う茶器が話題のきっかけになる、話が盛り上がる。そんなシーンを思い描いています」そう語る長澤さん。

その言葉の通り、アルチザンの商品を買われるのは、主に年配で、食事やお茶、お酒をゆっくり楽しみたいと思われる方々。また海外からのお客様もその独特の風合いに目を奪われ、購入される方が多いそうです。

美しさに加え、ステンレスの扱いやすさも魅力。保温性が高く、丈夫で錆びにくいというステンレスの特性はそのまま。毎日の生活にしっくりと馴染みます。

ただ食べる、ただ飲むだけではない、食事の価値を自然に高めてくれる逸品です。

 

起業して3年。長澤さんにとって、今年は「勝負の年」。

「まだまだ立ち上げたばかりの、ヨチヨチ歩きの会社です。昨年はドイツなどの海外を含め、様々な展示会に出展。手ごたえを感じてきました。今年はその経験をもとに、もっとたくさんの方にアルチザンの食器・茶器のある生活を紹介していきたい」と語ります。

 

唯一無二の製品を届ける持つアルチザン。一つ一つ、職人が妥協せず作り上げたカトラリー、タンブラー、茶器でいつもと違う時間を楽しんでみませんか。

今回紹介した商品は...

「折燕ORI-EN」 コーヒースプーン5本組

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