クリスタルガラスの技法と和の感性が美しく融合-日本が世界に誇る現代の江戸切子[カガミクリスタル株式会社:茨城県龍ケ崎市]

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クリスタルガラスの技法と和の感性が美しく融合-日本が世界に誇る現代の江戸切子[カガミクリスタル株式会社:茨城県龍ケ崎市]

          カガミクリスタル株式会社 田島 始様

 

光を集めて品格ある輝きをみせるクリスタルガラス。そこに日本の伝統と時代の感性を見事に組み合わせたのがカガミクリスタルの江戸切子です。創業以来80年以上にわたってクリスタルガラス一筋。数々の賞を受け、宮内庁や海外の日本大使館でも重用されている製品を作り続けるカガミクリスタルのものづくりについて、長年にわたって創る人と使う人の橋渡しをしてこられた田島始さんにお話をうかがいました。

 

 

良いガラスを造っているからこそ、良いガラス製品が創れる

 

カガミクリスタルの創業者・各務鑛三氏は、昭和初期にドイツでクリスタルガラスについて学び、その魅力を我が国に紹介したことで知られています。以来、日本のクリスタルガラスの歴史とともに歩んできたカガミクリスタルの製品は、日本の伝統工芸としてのクリスタルガラスの素晴らしさを世界に届け続けてきました。

 

多くのガラス工房では原料ガラスを加工や装飾して製品を作りますが、カガミクリスタルは原料ガラスの製造からガラス製品の製作、販売までを一貫して行っているのが特長です。

「これはガラス製品を芸術の域にまで高めた創業者の『良いガラスがないと良いものは創れない』という信条に基づいています。透明度が高く、色のバリエーションも豊富な『納得のいく材料』を自社で造れるからこそ、品質も芸術性も高いガラス製品が創れるんです」と田島さん。

 

銀座のショップで商品を前にしたお客様に、田島さんはいつも「どうぞ手に取ってみてください」と声をかけるそうです。「上質のクリスタルガラスはその重さも魅力ですし、なにより丹精込めてカットされた製品は、上からのぞき込むなど、いろいろな角度から見ることでそれぞれ異なる美しさが楽しめるんですよ」。ものづくりの現場とお客様の気持の両方に精通した田島さんならではの言葉です。

 

 

 

 

 

 

五感で楽しめ、じぶん時間を豊かにしてくれる現代の江戸切子

 

カガミクリスタルの代表的な商品のひとつが江戸切子です。社内の切子士や伝統工芸士が江戸時代から連綿と受け継がれてきた伝統柄や新しい意匠の構成などを考えながらデザインし、生産に携わる職人さんたちの意見を聞きながらひとつひとつ創り上げていくという商品は、まさに日本の美意識が集約されたクリスタルガラス製品といえるでしょう。

 

「例えば今回ご紹介している組子格子のグラスは、透明ガラスと色ガラスを複層的に組み合わせた難度の高い「重ね色目」という技法で造られたクリスタルガラスを用いて、伝統工芸士が気合いをいれて細かくカットしています」。

内側に琥珀色のガラス、外側に黒や赤のグラスが重ねられた奥行きのある色合いに、精緻なカットの輝きが加わった美しさは思わず見入ってしまうほど。しかも手に取れば、切子ならではの深いカットの感触がなんとも心地よいという逸品です。

 

「江戸切子は観賞用にコレクションされている方もいらっしゃいますし、インテリアとしても価値があります。加えて、カガミクリスタルでは、酒器なら香りが存分に楽しめるように口を絞った形にしたり、冷酒が冷えたまま味わえるように足をつけたりと実用に即した工夫もしているので、お客様から「使ってみてより一層良さがわかった」と言っていただけることも多いんですよ」と田島さん。

 

ガラス製造、デザイン、加工・装飾と、多くの作り手の思いが結集してできあがるカガミクリスタルの江戸切子。手元に置いて慈しめば、きっとじぶん時間が豊かに彩られることでしょう。